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教皇レオ14世と「よき勧めの聖母」画 教皇職開始の記念ミサで 2025年5月18日 バチカン・聖ペトロ大聖堂前 教皇レオ14世と「よき勧めの聖母」画 教皇職開始の記念ミサで 2025年5月18日 バチカン・聖ペトロ大聖堂前  (ANSA)

「戦争に苦しむ人々を忘れてはならない」教皇、レジナ・チェリの祈りで

レオ14世は、教皇職開始の記念ミサの後半、レジナ・チェリの祈りを信者らと共に歌われた。

 レオ14世は、5月18日(日)、教皇職の開始を祝うミサの後半、レジナ・チェリの祈り(アレルヤの祈り)を信者らと共に歌われた。

 教皇は、このミサに参列するためにローマと世界各地から訪れたすべての人々、特に各国の公式使節と、キリスト教の諸教会、および諸宗教の代表に御礼の言葉を述べられた。

 また、教皇は、16日から18日までバチカンとローマで行われた「信心会の聖年」の参加者たちに対し、民間の信心業の遺産を生き生きと伝える活動に感謝を表された。

 ミサ中、天国から皆を見守る故教皇フランシスコの霊的存在を感じたと述べたレオ14世は、諸聖人との交わりという観点から、前日フランスのシャンベリーで列福されたカミーユ・コスタ・ドゥ・ボーレガード神父(1841-1910)の牧者としての偉大な愛の証しを思い起こされた。

 教皇は、信仰と交わりの喜びのうちにも、戦争に苦しむ兄弟姉妹を忘れてはならないと話し、飢餓に直面するガザの子どもたちや、家族、高齢者、無実の若い人々のいのちが絶たれているミャンマー、正当で永続する平和のための和平交渉の実現を待つウクライナに思いを向けられた。

 レオ14世は、ローマ司教、普遍の教会の牧者としての奉仕を聖母に託しつつ、「ペトロの舟」から、海の星、よき勧めの母であるマリアを希望のしるしとして見つめよう、と招かれた。

 そして、苦しむ人に平和の賜物と支えと慰めがもたらされ、すべての人に復活の主の証し人となる恵みが与えられるよう、聖母の取り継ぎを祈られた。

 

18 5月 2025, 16:36

レジーナ・チェリの祈りとは?

レジーナ・チェリ(アレルヤの祈り)は、4つの聖母の交唱(アンティフォナ)のうちの一つです。(この他の聖母のための交唱には、アルマ・レデンプトリス・マーテル、アヴェ・レジーナ・チェロールム、そして、サルヴェ・レジーナがあります。)

教皇ベネディクト14世は、1742年、これを復活節の間、すなわち復活の主日から聖霊降臨までの期間、お告げの祈り(アンジェルスの祈り)の代わりに、死に対する勝利のしるしとして起立して唱えるようにと定めました。

お告げの祈りと同様に、早朝、正午、夕方と、一日3回唱え、その一日を神とマリアに捧げます。

この古いアンティフォナは、伝承によれば、4世紀、または10世紀にさかのぼります。その普及については、13世紀半ばから記録され、フランシスコ会の聖務日課に挿入されたことが知られています。これは、4つの短い詩句からなり、それぞれがアレルヤで終わります。これは、信者が天の元后マリアに向けて、キリストの復活を共に喜ぶ祈りです。

教皇フランシスコは、2015年4月6日、復活祭翌日のレジーナ・チェリの祈りにおいて、この祈りを唱える際の心掛けについて語っています。

「わたしたちはマリアに向かって、お喜びくださいと言います。なぜなら聖母に宿られた方は、おことばどおりに復活されたからです。そして、わたしたちは、聖母の取り次ぎを願うのです。実際、わたしたちの喜びは、聖母の喜びを反映するものです。マリアは御子イエスの死と復活の出来事の静かな証し人です。
母の喜びを自分のものとする、子らの喜びをもって、この祈りを唱えましょう。」

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