検索

教皇レオ14世 2025年5月25日のレジナ・チェリの祈り 教皇レオ14世 2025年5月25日のレジナ・チェリの祈り  (@Vatican Media)

教皇、対話に取り組み、平和を追求する人々のために祈る

教皇レオ14世は、5月25日(日)の正午の集いで、戦争に苦しむ人々、対話に努め平和を求める人々のために祈られた。

 教皇レオ14世は、5月25日(日)、レジナ・チェリの祈りをバチカンの広場の巡礼者と共に歌われた。

 この集いで教皇は、「戦争のために苦しむすべての人々をわたしたちの祈りで抱擁しましょう」と、招かれた。

 そして、「対話に取り組み、誠実に平和を追求する人々に、勇気と忍耐を祈りましょう」と呼びかけられた。

 教皇は、前日5月24日、典礼暦で「キリスト者の助け手(扶助者)聖母マリア)」が祝われたと同時に、ベネディクト16世が制定した「中国の教会のための祈願日」が記念されたことに言及。同日、中国のカトリック信者への愛情と、中国の信者と普遍の教会との一致のしるし、また促しとしての祈りが、中国と世界の教会から上げられた、と話された。

 教皇は、中国の信者、そしてすべての信者たちが、いつも平和と調和のために努力し、試練の中でも福音を力強く喜びをもって証しできるよう、聖母の取り次ぎを祈られた。

 この日曜正午の集いでは、教皇フランシスコの地球環境の保全をテーマにした回勅「ラウダート・シ」から10年を迎えたことを思い起こす中で、レオ14世は、地球と貧しい人々の二重の叫びに耳を傾け、同回勅の精神のもとに様々な取り組みを進める人々を励まされた。

 また教皇は、前日ポーランドのポズナンで、スタニスラウ・コストカ・ストレッチ神父の列福式が行われたことを紹介。貧しい人々と労働者のために尽くし、共産主義的イデオロギーを背景とした信仰への憎悪により1938年に殺害された同神父の生涯を思い起こされた。

 教皇は、福音と兄弟たちのために寛大に奉仕できるよう、司祭をはじめすべての人々が同神父の模範に感化されることを願われた。

25 5月 2025, 16:34

レジーナ・チェリの祈りとは?

レジーナ・チェリ(アレルヤの祈り)は、4つの聖母の交唱(アンティフォナ)のうちの一つです。(この他の聖母のための交唱には、アルマ・レデンプトリス・マーテル、アヴェ・レジーナ・チェロールム、そして、サルヴェ・レジーナがあります。)

教皇ベネディクト14世は、1742年、これを復活節の間、すなわち復活の主日から聖霊降臨までの期間、お告げの祈り(アンジェルスの祈り)の代わりに、死に対する勝利のしるしとして起立して唱えるようにと定めました。

お告げの祈りと同様に、早朝、正午、夕方と、一日3回唱え、その一日を神とマリアに捧げます。

この古いアンティフォナは、伝承によれば、4世紀、または10世紀にさかのぼります。その普及については、13世紀半ばから記録され、フランシスコ会の聖務日課に挿入されたことが知られています。これは、4つの短い詩句からなり、それぞれがアレルヤで終わります。これは、信者が天の元后マリアに向けて、キリストの復活を共に喜ぶ祈りです。

教皇フランシスコは、2015年4月6日、復活祭翌日のレジーナ・チェリの祈りにおいて、この祈りを唱える際の心掛けについて語っています。

「わたしたちはマリアに向かって、お喜びくださいと言います。なぜなら聖母に宿られた方は、おことばどおりに復活されたからです。そして、わたしたちは、聖母の取り次ぎを願うのです。実際、わたしたちの喜びは、聖母の喜びを反映するものです。マリアは御子イエスの死と復活の出来事の静かな証し人です。
母の喜びを自分のものとする、子らの喜びをもって、この祈りを唱えましょう。」

最新のアンジェルス/レジナ・チェリ

すべて読む >