教皇、対話に取り組み、平和を追求する人々のために祈る
教皇レオ14世は、5月25日(日)、レジナ・チェリの祈りをバチカンの広場の巡礼者と共に歌われた。
この集いで教皇は、「戦争のために苦しむすべての人々をわたしたちの祈りで抱擁しましょう」と、招かれた。
そして、「対話に取り組み、誠実に平和を追求する人々に、勇気と忍耐を祈りましょう」と呼びかけられた。
教皇は、前日5月24日、典礼暦で「キリスト者の助け手(扶助者)聖母マリア)」が祝われたと同時に、ベネディクト16世が制定した「中国の教会のための祈願日」が記念されたことに言及。同日、中国のカトリック信者への愛情と、中国の信者と普遍の教会との一致のしるし、また促しとしての祈りが、中国と世界の教会から上げられた、と話された。
教皇は、中国の信者、そしてすべての信者たちが、いつも平和と調和のために努力し、試練の中でも福音を力強く喜びをもって証しできるよう、聖母の取り次ぎを祈られた。
この日曜正午の集いでは、教皇フランシスコの地球環境の保全をテーマにした回勅「ラウダート・シ」から10年を迎えたことを思い起こす中で、レオ14世は、地球と貧しい人々の二重の叫びに耳を傾け、同回勅の精神のもとに様々な取り組みを進める人々を励まされた。
また教皇は、前日ポーランドのポズナンで、スタニスラウ・コストカ・ストレッチ神父の列福式が行われたことを紹介。貧しい人々と労働者のために尽くし、共産主義的イデオロギーを背景とした信仰への憎悪により1938年に殺害された同神父の生涯を思い起こされた。
教皇は、福音と兄弟たちのために寛大に奉仕できるよう、司祭をはじめすべての人々が同神父の模範に感化されることを願われた。