日本の司教団のバチカン定期訪問始まる
日本の司教団は、教皇庁への定期訪問のためローマを訪れている。
日本のカトリック司教団の「アド・リミナ」(教皇庁定期訪問)が、4月8日(月)より始まった。
アド・リミナ(ad limina )とは、アド・リミナ・アポストロールム(Ad limina apostolorum)の略で、「使徒たち(聖ペトロと聖パウロ)の墓所へ」を意味する。この言葉は本来、ローマにおける使徒たちの墓を訪れるすべての信者たちの巡礼を指していたが、同時に、すべての司教が行うべき定期ローマ訪問を指すようになった。
全世界の司教がそれぞれ順番にバチカンを訪れ、教皇と出会い、地域の教会の状況や問題について報告するこの定期訪問は、基本的に5年に1度行われる。しかし、この間隔は実際には一つの目安であり、必ずしも5年ごとに行われるとは限らない。
ちなみに、今世紀に入ってからこれまでに、日本司教団のバチカンへの定期訪問は、2001年3月(当時の教皇:ヨハネ・パウロ2世)、2007年12月(当時の教皇:ベネディクト16世)、2015年3月(現教皇:フランシスコ)に行われている。
今回の日本の司教団の教皇庁訪問は、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響もあり、実に9年ぶりとなった。
14日(日)(実質13日(土))までのローマ訪問では、教皇フランシスコへの謁見と、使徒聖ペトロ、聖パウロのそれぞれの墓前でのミサを中心に、教皇庁の各省や諸機関への訪問が連日予定されている。
08 4月 2024, 20:53