教皇:暴力の連鎖を断ち切り、外交と対話による平和への道を
Vatican News
教皇レオ14世は、8月9日(日)、バチカンで行われたお告げの祈りの後半、スーダン、ウクライナ、ロシアで続く暴力行為に憂慮を表された。
レオ14世は、まず英語によるアピールで、スーダンのエル・オベイドにおける「悲惨な状況」を懸念のもとに引き続き注視していると述べられた。
スーダンでは、2023年4月よりスーダン軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)との衝突が続いている。
中でも同国中部と西部ダルフール地方を結ぶ交易・交通の要所、北コルドファン州の州都エル・オベイドとその周辺では、激しい戦闘が続き、食料、水、医療物資の不足が危ぶまれるほか、ドローン攻撃や、性的暴力も増加。国連は人道危機の危険性を警告している。
教皇は、スーダン国民への精神的な連帯を表明すると同時に、民間人のための人道回廊を確保するよう、関係当局に訴えられた。
また、教皇は、即時停戦実現のための努力を支援するよう、国際社会の取り組みを促された。
そして、主が苦しむ人々を支え、暴力を振るう人々の心を回心させ、切望される平和を与えてくださるよう、皆に祈りを呼びかけられた。
続いて、教皇はイタリア語によるアピールで、ウクライナおよびロシアで無辜の人々が殺害されたり、負傷しているという、痛ましいニュースに言及。
こうした悲劇的な出来事が続く中、子どもたちを含む民間人の犠牲者はますます増大していると指摘された。
レオ14世は、紛争の犠牲者や、負傷者の家族、そして現在進行中の紛争に苦しむすべての人々に寄り添いを表明。このような苦しみを前に、改めて人道法の尊重と民間人を標的にした双方の攻撃の停止を心から願われた。
戦争はさらなる戦争を生み、深刻な苦しみをもたらすのみ、と述べた教皇は、今こそ暴力の連鎖を断ち切り、外交と対話によって平和への道を切り開く時、と強調された。