教皇、伊・ランペドゥーサ島でミサ
教皇レオ14世は、7月4日、イタリア南部シチリア州のランペドゥーサ島を訪問。海で亡くなった移民たちの墓や沿岸のモニュメントで祈り、移民の家族らと交流された後、島の運動場でミサを捧げられた。
ミサの福音朗読箇所「善きサマリア人のたとえ」(参照 ルカ10,25-37)を説教で取り上げた教皇は、「今日、ランペドゥーサ島とリノーザ島は(善きサマリア人のたとえに言及される)エルサレムからエリコへ下っていく危ない道(参照 同10,30)の途中にあるかのように思われる」と述べ、「ここで皆さんが目にしたのは、追いはぎに襲われ、すべてを奪われ、残忍な暴力を受けたあげく、半死半生の状態で置き去りにされた(参照 同10,30)一人ではない、何千という人々の姿であった」と話された。
「海は、望んだ場所にたどり着けなかった他の人々を飲み込んでしまった。それでもわたしたちは、上陸した人々だけでなく、関心と助けを呼び求めるこれらの人々の存在を感じ取ることができる」と教皇は語られた。
こうした中、教皇はランペドゥーサの多くの人々が移民たちに示した寄り添いに、感謝を表明。「『愛の文明は、一度きりの華々しい行為からではなく、非人間化を食い止める、小さな粘り強い誠実さの積み重ねから生まれる』(回勅『マニフィカ・フマニタス』213)ことをわたしたちは知っている。ランペドゥーサの友の皆さんは、その証人である」と話された。
「地中海に面した、ヨーロッパのこの最果ての地から、移民現象が欧州社会に突きつける、歴史的な呼びかけを、よりはっきり捉えることができる」と述べた教皇は、エコロジー的転換や平和の促進といったテーマと同様、この点においても、ヨーロッパはその歴史と文化に基づく独自の可能性と、また同等の責任を負っている、と指摘された。
教皇は、ヨーロッパはその地理的位置と組織体制により、移民危機に対し、包括的な対応が可能と話し、緊急支援を長期的計画に組み込み、移民を受け入れ、保護し、支援し、社会へ統合すると同時に、開発の努力によって、誰も移住を強いられないようにする必要、またすべてにおいて一人ひとりの尊厳を保護することの重要性を説かれた。
祭壇の近くに置かれた、ランペドゥーサの保護者、「無事なる港の聖母」の像について触れながら、教皇は「わたしたち皆にとって、神は安全な港」と強調。ランペドゥーサとリノーザの人々に、信仰と希望と愛の息吹が決して途絶えることがないようにと祈られた。
