教皇レオ14世、米国憲法センターの自由勲章を受章
米国の建国250周年を祝う「独立記念日」を前にした、7月3日、教皇レオ14世は、フィラデルフィアの米国憲法センターより、「リバティ・メダル(自由勲章)」を受けられた。
米国憲法センターは、このたびのリバティ・メダル授与の理由を、教皇がこれまで長きにわたり全世界において信教の自由、良心の自由、表現の自由を促進してきた功績を称えるものとしている。そして、これらの理想はアメリカ建国の父たちによって米国憲法修正第1条に明記されていると述べている。
レオ14世に対する同勲章授与は今年3月に発表された。4月には米国憲法センターの使節がバチカンを訪問し、教皇にリバティ・メダルが入った箱を手渡した。そして、この7月3日、公式の授与式が行われた。
「アメリカ独立宣言」の地であると共に「アメリカ合衆国憲法」の起草・署名地であるフィラデルフィアからのビデオ中継のもと、教皇はリバティ・メダルを身につけ、バチカン宮殿から受章の言葉を述べられた。
この中で教皇は、1776年7月4日の独立宣言署名によってアメリカ合衆国が建国されて以来、250周年を迎える今年、米国憲法センターの「リバティ・メダル」をいただくことを光栄に思う、と話された。
教皇は、自らと子どもたちのために自由とより良い世界を夢見た勇敢な人々によって建国された、この偉大なる国の息子として、独立宣言の冒頭に掲げられた気高い理想が、この国の繁栄を一致と正義と平和のうちに導き続けることができるよう、皆さんと共に神の祝福を祈りたい、と述べられた。
過去250年間、押し寄せる移民たちを受け入れ、これらの人々やその子らが国の未来の構築に参与できるようにしたこと、また建国の父たちの崇高な理想を実現しようとの揺るぎなき決意こそが、世界中の多くの人々にとって、アメリカを「自由」の代名詞としてきた、と語られた。
しかし、米国民にとって周知の通り、すべての人に対する自由と正義という崇高な理想を体現する社会を築く道のりは、決して平坦なものではなく、多くの点において、その実現は今なお途上にあり、未来を見つめる上で、この歴史的な記念日は、国家の建国の基本的理念を改めて考える機会を与えてくれる、と教皇は話された。
建国の父たちが最初に認めた権利は「いのちの権利」であったが、それは、いのちを奪われた人は、自由を享受することも幸福を追求することもできないためである、と述べた教皇は、国の活力は、あらゆる形や状況にある人間のいのちをどれほど重んじるか、そして、すべての人が備える尊厳をどれほど認めるかという点と深く結びついている、と説かれた。
教皇は、いのちの権利に次いで何よりも重んじられた原則である「自由」は、この国で新たな人生のスタートを求めた人々にとっては、それまで想像すらできなかった、「希望」と同義のものであったと話された。
自由とは、「自分の思うままに行動できる可能性」として捉えられがちであるが、真の自由とは、もっとはるかに深いものであり、それはたとえ大きな代償を払ってでも、真理を知り、善いことに従おうとする人間の能力に根差している、と教皇は指摘。
この同じ自由はまた、各個人が自らの信仰に基づいて礼拝する権利や、個人、共同体、および団体・組織が公に信仰を表明する権利を保障するものでもある、と述べられた。
レオ14世はこの賞を受け取るにあたり、この偉大な国の建国250周年が、米国を平和と繁栄を重んじ、寛大さと高潔な心に特徴づけられた国としてきたこれらの理想への誓いを厳かに新たにする機会となることを願われた。
そして、教皇はアメリカの上に神の祝福を祈られた。
