ルフェーブル派による司教聖別式での行列 2026年7月1日 スイス、エコーヌ ルフェーブル派による司教聖別式での行列 2026年7月1日 スイス、エコーヌ  (AFP or licensors)

教理省:ルフェーブル派の司教聖別に破門を宣告

聖ピオ十世司祭兄弟会の司教らが、教皇の承認なしに司教の聖別を行ったことに対し、教皇庁教理省は、同省長官の署名入りの文書をもって、この儀式に関係した司教らに破門を宣告した。

Vatican News

 スイス南部エコーヌで、2026年7月1日、教皇の承認なしに、また教皇の意に反して、司教の聖別(叙階)の儀式がとり行われたことに対し、教皇庁教理省は、その翌日7月2日、同省長官ヴィクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿及び二人の局長の署名入りの文書をもって、儀式に関係した聖ピオ十世司祭兄弟会の司教らに破門を宣告した。

 この破門宣告の対象となったのは、司教聖別の儀式の主司式者アルフォンソ・デ・ガラレータ司教と、共同司式者ベルナール・フェレイ司教、そして新司教として聖別されたパスカル・シュライバー、マイケル・ゴルデード、ミシェル・ポワニネ・ド・シヴリー、マルク・ハナッピーの各師。

 このたび発表された教理省の教令および説明注記によれば、聖別の儀式をとり行った時点で、聖別者と聖別された者の双方が、事実に基づき、自動的に破門処分を受けることになった。

 レオ14世は、予告されたこの儀式に、繰り返し反対の意を表明され、聖別式を前に、使徒聖ペトロと聖パウロの祭日である6月29日の日付で、聖ピオ十世兄弟会の総長に宛てた書簡を通し、最後の説得を行なっている。

 教理省の教令と共に発表された注記は、聖ピオ十世司祭兄弟会に所属する聖職者たちは、「シスマ」すなわち教会分裂の状態にあるため、分裂者と見なされなければならず、その結果、教会法に定められた破門の対象となる、と述べている。

 教令は、聖職者および信徒に対し、聖ピオ十世司祭兄弟会の「分裂」に加わらないようにと注意を促し、それに加わった者は、その事実によって自動的に破門となる、と警告している。

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 聖ピオ十世会は、1970年、マルセル・ルフェーブル大司教によって創立された。1988年、教皇ヨハネ・パウロ2世の意に反して4人の司教を聖別したことで、ルフェーブル大司教を含む6人が教会法により自動破門を宣告された。

 2009年、教皇ベネディクト16世は、かつて教皇庁の認可なしに聖別された4名の司教の破門を解消。その後も、聖ピオ十世会の要望で、教皇庁と同会との神学的対話が続けられ、2011年、その対話の終了に、短い文書が教皇庁によって作成された。教皇庁はその文書に聖ピオ十世会側の署名をも求めたが、それは得られなかった。

 2015年12月8日〜2016年11月20日の「いつくしみの特別聖年」を機会に、教皇フランシスコは、聖ピオ十世会の司祭による「ゆるしの秘跡」を有効とし、2016年11月、同聖年の終了時に発表された使徒的書簡『ミゼリコルディア・エト・ミゼラ(邦題:あわれみあるかたと、あわれな女)』によって、その権限を延長した。

 2026年2月2日、聖ピオ十世司祭兄弟会は、同年7月1日に新たな司教の聖別を通告。2月12日、教理省長官フェルナンデス枢機卿は、ローマで同会の総長ダヴィデ・パリアラーニ神父と面会、厳密な神学的対話を提案し、司教聖別を行わないように勧告した。

 2026年7月1日、聖ピオ十世会の司教らによってスイスでとり行われた司教聖別の儀式により、その翌日、最初の破門から38年後に再び破門が宣告されることになった。

 

02 7月 2026, 14:18