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スペイン訪問:教皇、マドリードの王宮で歓迎式、各界代表と会見

教皇レオ14世は、スペイン司牧訪問初日、首都マドリードの王宮で歓迎式典に臨み、続いて、宮殿内でフェリペ6世国王への表敬と、各界代表との会見を行われた。

 教皇レオ14世は、6月6日(土)、一週間にわたるスペイン司牧訪問を開始された。

 初日、首都マドリードに到着された教皇は、王宮で催された公式の歓迎式典に臨まれ、

その後、王宮内にフェリペ6世国王とレティシア王妃への表敬訪問を行われた。

 これに続き、教皇は国王と共に王宮のホールで、スペインの各界代表および駐在外交団との会見を持たれた。

 レオ14世は、スペイン到着後最初となるこの挨拶で、およそ2千年にわたる同国におけるキリスト教の歴史を回想。

 キリスト教信仰とこの地との結びつきは、スペインの多様なアイデンティティーのすべてを満たさずとも、同国の文化を深く形成してきたものであり、今日、人類が直面する課題において希望と指針の源となるものである、と話された。

 教皇は、信者たちの福音に対する新たな忠実さを強め、励まし、霊的な刺激を与えると共に、国内の様々な人々の間にいっそう深い和解と協力を促すためにこの国を訪れたと述べ、実際、スペインの歴史そのものが、対立の文化ではなく、交流の文化こそが、安定と繁栄をもたらすことを示している、と語られた。

 5世紀にわたり、教会のいのちを養い、宗教・思想の境界を超えて多くの人々の霊的探求を培い続けてきた、スペイン出身の二人の聖人として、十字架の聖ヨハネ(1542-1591)と、アビラの聖テレジア(1515-1582)の名を挙げた教皇は、彼らの「目を開いた」神秘主義は、歴史から切り離されることなく、むしろ問題の根源、現実の核心へと向かって導くものである、と指摘。

 特に、変容を解読し、今日の時代に闇をもたらす緊張に耐える中で、十字架の聖ヨハネが深く親しんだ「夜」というテーマがわたしたちの助けとなる、と話された。

そして、十字架の聖ヨハネが光を渇望することを通し、逆説的に闇の暗さ、すなわち、自らが知り所有すると信じていたものから解放される時としての「幸なる夜」の味わいを学んだことを思い起こされた。

 また、教皇は、地図を持たないように思われる無秩序を前に、光と平和を見出そうとする人間の道のりを、アビラの聖テレジアは「霊魂の城」というイメージで表したと述べ、魂の最も奥深くにある真理の聖域を目指し、部屋から部屋へと進んでいくうちに、空間は広がり、心は開き、矛盾は秩序を見出し、緊張は解かれ、他者は受け入れられ、天地は家となっていく、その過程を見つめられた。

二極化を煽ることで人気を獲得しようとする誘惑が広がる今日、人間の尊厳は踏みにじられ続けている、と述べた教皇は、こうした状況を前に、文化と、内面性、自由で質の高い教育、超越性が求められている、と強調。

 このような暗い夜においてさえ、真理に忠実な人々は、部屋から部屋へと、良心の中で正義と平和が抱擁し合うその場所へと前進するよう鼓舞されてきたのであり、彼らの自由から、自由であることの何たるかを学ぶべき、と話された。

 教皇は、真理への愛のために、社会情勢や歴史をめぐる分断や二極化を招きがちなストーリー化を止め、無益な単純化から抜け出すために、複雑さを実りのうちに受け止める態度へと移行するよう呼びかけられた。

 さらに、教皇はスペインが生んだもう一人の尊い人物として、聖イグナチオ・デ・ロヨラに言及。

 聖イグナチオが教えたように、試練や挫折を通してすべてを捉え直すことは可能であり、事実、彼は大胆さをもって、心の悲しみや慰めに耳を傾け、識別と想像の鍛錬の末、武力よりも平和を、権力者たちよりも聖人たちを選び取り、彼が惹かれていたものがユートピアではないと悟った時、自身の危機は恵みへと変わった、と話された。

 今日、わたしたちを動揺させ、その捉え方について意見を分かれさせている様々な「新しい事柄」についても、同様のことが起こりうる、と教皇は述べた。

 人を貶めたり、対立させる言葉を避け、道を照らし、開く、明解さと率直さを選び、

単純な熱狂を讃えたり、無用な恐怖を煽ることなく、むしろ、識別の基準として、人間の尊厳、富の普遍的帰属、貧しい人に対する配慮、共に暮らす家である地球の保全、平和を示すと共に、責任ある計画・設計、人間と社会への影響の評価、社会的弱者の包摂、デジタルリテラシー、正義と平和に方向づけられた研究と産業を実践に移すことが必要、と説かれた。

 教皇は、スペインが国際法と多国間主義を大切にし、それが人民間の平和と連帯への積極的な取り組みに結びついていることに敬意を表された。

 同時に、教皇は、国内における対話と社会的友愛を育み、将来の計画において貧しい人や若者の視点に気を配り、自治と一致という二つの要求を調和させ、他の大国との対立ではなく、全人類への贈り物としての欧州統合のプロセスを推進するよう励まされた。

 

 

06 6月 2026, 18:54