スペイン:教皇、マドリードでコルプス・ドミニのミサと聖体行列

スペインを訪問中の教皇レオ14世は、マドリード市内の広場でコルプス・ドミニ(キリストの聖体)の祭日のミサと聖体行列をとり行われた。

 教皇レオ14世は、スペイン訪問2日目、6月7日(日)、マドリード市内でコルプス・ドミニ(キリストの聖体)の祭日のミサを捧げられ、その後、聖体行列をとり行われた。

 晴れ渡ったこの日曜日、教皇ミサの会場となったシベーレス広場と聖体行列のコースとなった周辺の道路には、マドリードはもとより、スペイン全土、近隣諸国から、およそ120万人の参加者が詰めかけた。

 このミサでは400人からなるコーラス隊が聖歌を歌い、参加者らの聖体拝領のために2千人の司祭と助祭が奉仕した。また、会場内外で2万2千人のボランティアが活躍。街角の42ヵ所にミサを中継するための大型スクリーンが設けられた。

 ミサの説教で教皇は、「わたしたちは今聖体の周りに集っている。聖体は、わたしたちの間におられる生きたキリストの現存の贈り物である」と信者に語りかけ、コルプス・ドミニを数ある典礼暦上の祭日の一つとしてではなく、信仰の原点に立ち返り、神への愛と忠実を新たにする機会として示された。

 コルプス・ドミニの祭日に行なわれる厳かな聖体行列が、世紀にわたりスペインの人々の信心、芸術、音楽、建築、生活を形作ってきたことを教皇は振り返りながら、それは単なる外的表現でも、民俗的遺物でも、美的装飾でもなく、復活された主の現存に対する信仰である、と強調。

 主は生きておられ、今もわたしたちの間を歩まれ、わたしたちのいのちの飢えを満たす糧となり、わたしたちの心や歴史の隅々の最も暗い部分にまで訪れてくださる、と話された。

 教皇は、ミサにおいてキリストが自らを糧として与えてくださるのに対し、聖体行列はキリストが神殿にとどまらず、わたしたちのところまで会いに出て来てくださることを示している、と説明。

 イエスは、町の道々を歩まれ、広場を横切り、わたしたちの地域、日常生活の中に住まわれる。イエスは、人々の間におられ共に歩む神であり、歴史の主、弱き者のなぐさめ、家庭の光、困難な立場に置かれた人の希望、苦しむ者の平和である、と述べた教皇は、スペインで教会が長年にわたり聖体の祭日と慈愛の日を一緒に記念してきたことは、決して偶然ではない、と語られた。

 聖体行列とは、単に聖体顕示台を外に持ち出すことではなく、利己心や無関心、安穏で自分の中に閉じこもった信仰から抜け出し、回心への招きに応え、眼差しを変え、わたしたちを新しい世界の構築者へと変容させるイエスの現存を受け入れることである、と教皇は述べ、聖体の祭日の伝統をノスタルジックな記憶にとどめず、むしろ、個人生活、人間関係、社会、未来を築くための今日の招きとして受け取るようにと教えられた。

 スペインに何世紀にもわたり活力を与え続けてきた宗教性は、過去の博物館ではなく、今日もなお学び続けるべき信仰の学舎であると話す教皇は、「それは神の御前でも隣人の前でもひざまずくことを教える学校である、主の前でひざまずきながら、自分の兄弟を軽んじることはできない」と説かれた。

 教皇は「真摯な愛をもって、神のもとに立ち返ろう」と呼びかけ、神との出会いに心を開き、その心の渇きをいやしてくださるよう委ねるならば、わたしたちはいのちと歴史の道へ出て、人々の間に、愛と平和と正義と喜びの清流をもたらすことができるだろう、と話された。

 ミサに続き、聖体行列がとり行われた。幟を持った人々や、白衣をまとった初聖体を準備中の子どもたちを先頭に、大勢の聖職者や、修道者、信者らが作る行列と共に、教皇は天蓋の下で聖体顕示台を両手で捧げ持ち、ゆっくりと広場を進まれた。

 やがて行列は広場を出て、花びらによる装飾「インフィオラータ」で彩られた道を歩んでいった。道の両脇からはさらに花びらが撒かれ、人々は通り過ぎる聖体を見つめ、祈っていた。

 行列後、祭壇が置かれたステージに戻られた教皇は、聖体顕示台を掲げて会衆に祝福をおくられた。

08 6月 2026, 13:09