スペイン:教皇、モンセラートの聖母に祈りを捧げる

スペインを訪れている教皇レオ14世は、バルセロナ近郊モンセラートのサンタ・マリア・モンセラート修道院でロザリオの祈りをとり行われた。

 教皇レオ14世は、6月10日(水)、バルセロナ近郊モンセラートのサンタ・マリア・モンセラート修道院を訪問された。

 ベネディクト会の共同体が置かれている同修道院は、バルセロナからおよそ40 km、標高720mのモンセラート山の岩に沿うように建っている。

 伝承によれば、880年、羊飼いの子どもたちが、山の上が光るのを見た。彼らが洞窟の中で羊を世話していると、その中に聖母子像を発見した。それを知った司教は、聖母子像をマンレザに運ぼうとした。ところが像は「とても重くなった」。司教はこれを聖母がここに留まりたいと望んでおられるしるしと理解し、この地に巡礼聖堂を建てるように命じたという。

 今日、巡礼聖堂に見られる聖母像は、12世紀頃のロマネスク様式の木彫の像である。

 教皇はサン・フェリウ・デ・ロブレガット教区の司教や、修道院長、そして大勢の子どもたちや巡礼者らに迎えられ、修道院の建物の一部や前庭を横切り、奥の巡礼聖堂へと向かわれた。

 聖堂に入られた教皇は、聖体の礼拝堂で祈られた後、「ラ・モレネータ」と呼ばれるモンセラートの黒い聖母子像を安置した本廊で、司教たちや、ベネディクト会士、そして巡礼者らと、ロザリオの祈りを唱えられた。

 レオ14世はロザリオの祈りの後の言葉で、「モンセラートの聖母のもとで、その母としての執り成しに完全に信頼し、教皇の務めと、正義と平和を求めて叫ぶ世界における教会の使命を委ねることができうれしく思う」と述べられた。

 教皇は、ペルーのトルヒーリョにある「モンセラートの聖母教会」で主任司祭を務めた日々を懐かしく思い起こされ、「『ラ・モレネータ』はいつも共に歩んでくださいました」と話された。

 教皇は、「この人(イエス)が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」(ヨハネ2,5)というマリアの招きを受け入れるようにと皆に願われた。

 「マリアがガリラヤのカナで言ったこの言葉には、真のキリスト教的生活の指針が含まれている」と教皇は述べ、「聖母はわたしたちをキリストへと導き、その声に耳を傾け、その言葉に従い、キリストによって変えられることを教えてくれる」と話された。

 教皇は、イエスが望まれることは明確であると述べつつ、「互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である」(ヨハネ15,17)というその言葉を示された。

 「イエスはわたしたちに、いつくしみ、和解、真理、柔和の道を示されると同時に、わたしたちの言葉や態度にひそむ暴力、すなわち、人を辱める批判や、破壊をもたらす非難、分断する攻撃性などを明るみに出される」と教皇は述べられた。

 「マリアが腕に抱く幼子イエスは鎧を身につけておられない。武装せず、武装を解く、その愛の力によってわたしたちを救うために、やがて裸で十字架にかかり、自らを御父に完全に捧げられるのは、このイエスなのである」と述べた教皇は、「使徒聖パウロが励ますように、神の武具だけを身につけることができるよう、マリアに向かって目を上げ、助けを祈り求めよう」と招かれた。

 集いの最後に、教皇は巡礼聖堂の内陣上部に階段で上がり、そこに安置されたモンセラートの聖母子像の前で祈りを捧げられた。

 この後、教皇は修道院の窓辺から、外の広場に集った大勢の巡礼者らに感謝を述べ、祝福をおくられた。

 続いて、教皇は修道院内でベネディクト会の共同体とお会いになり、昼食を共にされた。

11 6月 2026, 11:03