スペイン:教皇、バルセロナ近郊の刑務所訪問
教皇レオ14世は、スペイン訪問5日目、6月10日(水)、バルセロナ近郊の刑務所を訪れた。
教皇が向かわれたのは、バルセロナからおよそ40kmのサン・エステベ・セスロビレスにある、カタルーニャ州の刑務所「Brians 1」。1991年、男子刑務所として創設され、1993年、女子刑務所が同じ敷地内に新設された。
教皇と受刑者、刑務所職員、ボランティアたちとの出会いは、文化・教育・職業訓練・スポーツなどに活用されるスペース内にある会議室で行われた。
教皇は、受刑者たちの歌に迎えられ、刑務所所長の挨拶をはじめ、バルセロナ大司教区で刑務所司牧を担う修道司祭の体験、そして服役中の2人の受刑者のそれぞれのストーリーに耳を傾けられた。
受刑者たちに向けた言葉で、教皇は、「神に望まれ、創造され、愛された」というただそれだけの理由のために、一人ひとりが「価値ある存在」である、と強調。
どのような状況も、神の眼差しをわたしたちから遠ざけることはないと話された。
神はいかなる時もわたしたちに寄り添い、そのいつくしみの愛は、わたしたちが行ったあらゆる善行、悪行よりも常に大きいという真理を思い出すことは、大きななぐさめである、と教皇は語られた。
自分を卑下したり、これ以上進む価値はないと感じる時、多くの人々を通して、絶えずあなたにご自身の愛と寄り添いを示し続けてくださる御方へと「目を上げて」て欲しいと、と励まされた。
人生の過ちはその人のアイデンティティーを決定づけることはない、と話す教皇は、聖アウグスティヌスも著作『告白』の中で言うように、神の恵みに信頼し、神に導かれ、自身を変容していただくならば、過去は未来を断罪せず、むしろわたしたちの決断や選択を変える機会を与えてくれることに気づくだろう、と述べられた。
「神に心を開き、その御顔を求め、その愛に導かれるように」、「わたしたちを希望へと招き、素晴らしい地平を見せてくださる神にしっかりとつかまるように」と教皇は呼びかけられた。
この集いでは、受刑者から飾り皿や、絵、手芸品が、教皇からは聖母子画が贈られた。
