「平和とは日々の努力」教皇と共にロザリオの祈り

教皇レオ14世は「聖母月」を締めくくるロザリオの祈りをバチカン庭園でとり行われ、世界の巡礼聖堂に集った信者たちと、平和を祈願された。

 教皇レオ14世は、5月30日(土)、カトリックの伝統で聖母に捧げられた5月の終了を前に、バチカン庭園で、ロザリオの祈りをとり行われた。

 レオ14世は、このロザリオの祈りを通し、世界の平和を祈願された。

 バチカン庭園内の「ルルドの聖母の洞窟の礼拝堂」前には、教皇と共にロザリオの祈りを唱えようと、およそ2000人の信者たちが集った。

 また、教皇庁福音宣教省・世界宣教部門の呼びかけに応え、世界の200以上の巡礼地から、10万人以上の巡礼者たちが、ビデオ中継を通して祈りに参加。ヨーロッパ各地の巡礼地はもとより、イラク、レバノン、クウェート、バーレーンなど中東諸国、ナイジェリアなどアフリカ、さらに米国、ラテンアメリカ、フィリピンなどの聖母巡礼聖堂からも、人々が平和を願いつつロザリオの祈りを捧げた。

 教皇はロザリオの祈り終了後の説教で、「平和とは、実験室で検証するような理論でも、無垢な幻想でも、利害関係のために対応すべき案件でもない」と述べ、「平和を真摯な心で求める時、それはむしろ生活における日々の努力となり、正義と愛から生まれ、個人同士や、家庭、社会、そして人民を一致させる調和となる」と話された。

 「たとえ今日のような緊張と紛争の時代にあっても、平和は実現可能となる」と述べた教皇は、そのためには「罪のない子どもたち、苦悩する母親や父親、虐待を受けた囚人、難民、あらゆる世代の苦しむ人々の声に耳を傾けようとする」姿勢こそが必要と指摘。「これらの人々の唇に上るただ一つの言葉、それは『平和』である」と語られた。

 「平和は常に可能である。なぜなら、それは神の賜物だからである」とレオ14世は強調。「この平和、神の平和は、神の御子、イエス・キリストの御顔を持っている。イエスは、わたしたちのために捧げたその生涯において、天と地を和解させてくださった」と説かれた。

 「わたしたちが主に立ち返るたび、主の平和はわたしたち一人ひとりの務めとなる」、「わたしたちの祈りは使命となり、預言となる」と語った教皇は、「わたしたちの街で罪のない人々が涙を流すことがもう決してあってはならない。爆弾を恐れて家から逃げざるを得ないようなことがあってはならない。権力への貪欲と言葉の暴力は、正義と真理に対する渇望に取って代わられるべきである」と訴えられた。

 そして、日常生活やソーシャルメディアにおいて、言葉や身体上の暴力を控えるなど、小さくとも重要なことから始め、それぞれが自分の役割を果たすようにと皆を招かれた。

 教皇は、「真の平和は、愛する心から始まる。それは和解の言葉を語る唇によって証しされ、世界を柔和さと賢明さをもって見つめる眼差しに映し出される。これこそが真の強さ、真理と愛の強さである」と話された。

 「神は平和の担い手を求めておられる」と述べたレオ14世は、わたしたちが毎日、言葉ではなく行いをもって「わたしはここにおります」と神に応えられるようにと、聖母の助けを祈られた。

31 5月 2026, 16:23