「神の正義は永遠、世界を救うのはいつくしみ」教皇、モナコでミサ

教皇レオ14世は、モナコ公国訪問の最後の公式行事として、競技場でミサを捧げられた。

 教皇レオ14世は、3月28日、モナコ公国への一日の訪問を終えるにあたり、競技場でミサを捧げられた。

 ミサ会場となったスタッド・ルイ・ドゥ(ルイ2世スタジアム)には多くの信者が集い、オーケストラの演奏と独唱や合唱団による聖歌が儀式を美しいものとした。

 教皇はこのミサを、式文、説教ともフランス語で行われた。

 説教の中で教皇は、ラザロを生き返らせるなど、多くのしるしを行い、人々を死から解放するために来られたイエスが、祭司長とファリサイ派の人々が招集した最高法院で、恐れらから来る政治的計算により死に定められるという経緯をミサ中の福音朗読箇所(ヨハネ11,45-57)に見つめられた。

 教皇はここに、二つの相反する動き、全能の救い主としての御顔を現す神の啓示と、殺人を犯すことに後ろめたさを感じない権力者たちの隠れた行動を指摘。

 「これは今日にも起きていることではないだろうか」、「いまだ今日でも、無辜の人々を殺すために世界でどれほどの計算が行われ、これらの人々を取り去るためにどれほどの偽りの理由が振りかざされていることか」と問いかけた。

 しかし、「悪の執拗さを前に、神の正義は永遠である。神はラザロのように、わたしたちを常に墓から救い出し、新しい命を与えてくださる」と教皇は話しつつ、「主は希望を広げながら、わたしたちを苦しみから解放され、権力を奉仕へと変えることで、頑なな心をいやされ、神の全能の真の名であるいつくしみを現してくださる。世界を救うのはいつくしみである」と強調された。

 「世界の長い四旬節の中で、悪が猛威を振るい、偶像崇拝が人々の心を無関心にしているまさにその時、主はご自身の過ぎ越しの準備を始められる」と教皇は語られた。

 イエスを「道であり、真理であり、命である」(ヨハネ14,6)方、この世におけるわたしたちの巡礼と、神のいのちを与えるという教会の使命を支えてくださる方、として示された教皇は、神のいのちを与えるというこの使命は、他者に人生を捧げることなくしては不可能な崇高な課題であり、福音によってわたしたちの歩みが照らされる時、それは情熱的で実り豊かな任務となるだろう、と信者たちに説かれた。

 こうして、ミサと共にモナコ訪問のすべての公式行事を終えた教皇は、同日夕方、モナコ大公夫妻に見送られ、ヘリコプターでローマへの帰途につかれた。

28 3月 2026, 22:43