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教皇、トッレヴェッキアの小教区共同体との出会い

教皇レオ14世は、ローマ北西トッレヴェッキアの「奉献の聖マリア教会」を訪問、小教区共同体の人々との出会いを持たれた。

 教皇レオ14世は、3月8日(日)午後、小教区訪問として、ローマ市郊外トッレヴェッキアの「奉献の聖マリア(サンタ・マリア・デッラ・プレセンタツィオーネ)教会」を訪れた。

 トッレヴェッキアは、ローマ北西部プリマ・ヴァッレ地区の住宅街。この地域の歴史はエトルリア時代に遡る。古代ローマ時代の遺跡も多数発掘されている。中世期にあった塔(トッレ)にちなんで、14世紀頃よりトッレヴェッキア(古い塔)と呼ばれるようになった。

 プリマ・ヴァッレ地区は、ローマに移住した労働者たちのための住宅地として、ファシスト政権時代に開発が始まった。しかし、トッレヴェッキアの区域は、戦後まで田園地帯としての姿を保っていた。同地の開発が始まったのは、1960年代から70年代にかけてのことである。

 レオ14世は、トッレヴェッキアのこの小教区を訪れた2人目の教皇となった。

 聖ヨハネ・パウロ2世が、1982年、聖母マリアの奉献に捧げられたこの小教区を初めて訪れた時、教会はまだなく、信者たちとの出会いはガレージの中で行われた。その後、近代的なデザインを持つ現在の教会が2001年に献堂された。

 主任司祭、パオロ・スタキオッティ神父(40)は、この小教区に派遣されてわずか3ヶ月で教皇の訪問を受けることになった。郊外特有の問題を抱える「複雑な地区」の「生きた教会」を受け持つ同神父は、レオ14世の訪問について「主のなさることに偶然はありません。この地域にとって良い機会となることをうれしく思います。ローマ司教(教皇)がここを訪れることは、誰も見捨てない教会の姿勢を示すものです」と話した。

 小教区に到着した教皇は、早い時間から教会前に集っていた大勢の信者たちの歓声に迎えられた。

 教皇はまず、今年5月に初聖体を控えている少年少女や、スカウト会員ら、多くの子どもたち、そして若者たちとお会いになった。

 「どうしたらわたしたちの間に、神、イエスを見つけることができますか」という子どもの質問に、教皇は、「偶然ではありますが、この午後、バチカンを出る前に『誰かがあなたの心の扉を叩いている』という本を手に取りました。あなたの心は一つの扉です。そこでイエスはあなたを探しています。多くの場合、わたしたちがイエスを探すのではありません。イエスが先にわたしたちを探しておられるのです」、「イエスがあなたの家、あなたの心、あなたの人生にやって来られるのです。わたしたちは皆、イエスが待っておられるその扉を開く準備ができていなければなりません」と話された。

 また、教皇は祈りを学ぶことの大切さに触れ、「神様の声に耳を傾けること、神様と話すことも大切です。暗記しいつも唱える祈りだけでなく、自分の言葉で話すことも重要です。イエスと話し、わたしたちの心配事、困難、苦しみ、毎日の労苦をイエスに差し出すことです」と語られた。

 「イエスはわたしたちのそばにおられます。目を開いてみましょう。わたしたちのそばにいる人、苦しんでいる人、住む場所も寝る場所もなく、路上にしか居場所のない人、病気の人にも、イエスがおられることを認めましょう。イエスはこのような状況の中で、わたしたちが受け取ったものを、必要としている人々にもたらすように求めておられます」と教皇は説かれた。

 さらに教皇は子どもたちに、友だちと仲直りするよう勧められ、グループの中で難しいことや意見の違いがあっても、争いや、暴力、いじめという方法を決して用いずに、平和的な方法で皆が一致することができるようにと願われた。

 続いて、小教区のホールで行われた高齢者と病者との集いで、教皇は、「最も年配の方、最もお身体が弱い方、皆さん一人ひとりが非常に尊い存在です。なぜなら、わたしたちは皆、神の似姿に造られ、神の子としての尊厳を共に持っているからです。今日の世界は、この事実を忘れさせようとしがちですが、決してそうではないのです」と話された。

 そして、「今日の午後、ここに集まってくださった皆さんの存在は、非常に大きな意味を持っています。それは、わたしたちが皆、家族のように一致しているという大きな価値、素晴らしい証しを示すものです。わたしたちは神の子として、[…]神に愛され、それゆえにこの愛を他の人々と分かち合うよう召されています。ですから、皆さんの声、皆さんの存在、皆さんの祈り、そして皆さんの苦しみさえも、今日の世界において計り知れない価値を持っているのです」と教皇は参加者に心からの感謝を述べられた。

 この後、教皇は小教区の教会で、信者たちとミサを捧げられた。

 

 

09 3月 2026, 17:02