小さくあることの恵みと精神的遺産を強調、教皇、モナコの人々に挨拶
3月28日、モナコ公国を訪れた教皇レオ14世は、大公宮殿の窓から人々に挨拶をおくられた。
モナコ到着後、レオ14世はアルベール2世と共に、大公宮殿の中庭で催された歓迎式に臨まれた。この式典には、シャルレーヌ公妃をはじめ大公の家族や公室メンバーらが参加した。
歓迎式に続き、教皇はアルベール2世を宮殿内に表敬訪問された。
やがて、宮殿前の広場に面した窓に大公と並び姿を見せられた教皇は、歓迎のために集った大勢の児童や住民らにフランス語で挨拶をおくられた。
この中で教皇は、ローマの教会とカトリック信仰とに深く結びついた国、モナコを近現代の教皇として初めて訪れた喜びを表された。
地中海に面し、欧州統合の立役者の国々に囲まれたモナコ公国は、その独立した立場において、出会いと社会的な友情を育むという使命を担っている、と教皇は指摘。しかし、これらの理想は、今日、閉鎖的かつ自足的な風潮の中で脅かされつつある、と話された。
小ささという恵みと生きた精神的遺産は、この国の豊かさを法と正義への奉仕へと導くと教皇は語りながら、特に力の顕示と抑圧の論理が世界を傷つけ、平和を危険に晒すこの歴史的な時にあって、その意義は一層深まっている、と強調された。
教皇は、少数派の地元住民と、多数派の世界各国出身者らが共に貢献する、一つの小宇宙的な、多様性と活気あふれるこの国の社会共同体に言及。
「神の御目には、わたしたちが無駄に受け取るものは何一つない。イエスがタラントのたとえで示されたように、神の御国の観点において、わたしたちに託されたものは地中に埋めることなく、活用し、増やすべきもの」であり、「わたしたちの手に委ねられたあらゆる才能、機会、富は、すべての人の生活をよりよくするための、普遍的な目的と、保持せず再分配されるべき本質的な必要性を持っている」と話された。
教皇は、モナコ公国がカトリック信仰を国教とする、世界でも数少ない国の一つであることに触れながら、この信仰は、世界において兄弟姉妹たちの王国となる使命、すなわち人を押しつぶさず高め、分断せず結びつけ、すべての人のいのちを愛をもって守り、誰も兄弟愛の食卓から排除しない王国を形作る使命をキリスト者に託された、イエスの統治の前に立たせるもの、と述べられた。
レオ14世は、いにしえからの信仰と同様、新しいことに対しても経験豊かなモナコが、過ぎ去る富や流行を追い求めることなく、自由な心と照らされた知性を持って、今日の前例のない課題に立ち向かうことができるようにと願われた。
