教皇、交わりのもとに人間を擁護する教会を強調、モナコ訪問で

教皇レオ14世は、訪問したモナコで、国内のカトリック共同体とお会いになった。

 教皇レオ14世は、3月28日、訪問先のモナコ公国で、同国のカトリック共同体との出会いを持たれた。

 モナコ公国は、今日のヨーロッパでは数少ない、カトリックを国教として維持する国の一つであり、人口の大多数をカトリック信者が占める。ただし、憲法はすべての人に信教の自由を保証している。                                                       

 現在、モナコ公国のカトリック教会は、大司教区1つと、6つの小教区からなる。

 モナコに最初の小教区が作られたのは、インノケンティウス4世が城砦の中に礼拝堂の創設を許可した1247年のことである。1868年、福者ピウス9世は、モナコの小教区をニース教区から分離。1887年、レオ13世はモナコ教区を設立した。1981年、聖ヨハネ・パウロ2世はモナコ教区を大司教区に引き上げた。

 モナコ大司教区は、ヨーロッパ司教協議会の評議会メンバーである。

 教皇との出会いが行われたカテドラルは、19世紀、モナコ公シャルル3世の命により建てられた、ネオ・ロマネスク−ビザンチン様式の教会で、無原罪の聖母に捧げられている。中央祭壇の付近には、過去のモナコ公や公妃たちの墓がある。

 この出会いで、教皇は聖職者や修道者をはじめとするモナコのカトリック共同体を代表する人々と、昼の祈り(昼課)をとり行われた。

 集いの説教で、教皇は、『ヨハネの手紙一』にある「御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます」(参照 ヨハネの手紙一2,1-2)という言葉を観想し、「弁護者」イエスがもたらす「交わりの恵み」と「人間の擁護」について考察された。

 イエスにいやされた人は、その尊厳をすべて取り戻し、病気や罪という状態のために排除されていた社会や宗教共同体へと再び復帰したように、イエスが行なわれた業は、人の肉体的、精神的ないやしにとどまらず、重要な社会的・政治的側面をも持っていたと教皇は指摘。

 人々に分け隔てなく接する神の愛をこの世に反映するよう召された教会において、この交わりはその最も優れたしるしであると話された。

 小さいが国際的な国モナコは、多様な出身、社会・経済的差異を持つ人々から構成されるが、教会においてこうした差異は社会の分断のきっかけとはならず、むしろ、すべての人が一人の人、神の子として受け入れられ、交わりと兄弟愛、そして相互の愛を促す恵みを受けることができる。これこそが御父のもとにおられる弁護者、キリストから来る恵みである、と説かれた。

 同時に、教皇は、父なる神の愛の福音をすべての人が受け入れることができるよう、「弁護者」イエスは、特に神に見捨てられたと見なされた人たち、忘れ去られ、疎外されたと思われた人々を擁護され、自らが、すべての抑圧された人々の権利を守るいつくしみ深き神の声、神の御顔となられた、と強調。

 イエスに倣い、教会もまた、人間、全人類を守る「弁護者」としての役割を果たすことができるようにと祈られた。

28 3月 2026, 17:57