サラ・ムラリー大主教とクルト・コッホ枢機卿 2026年3月26日 英国・カンタベリー大聖堂 サラ・ムラリー大主教とクルト・コッホ枢機卿 2026年3月26日 英国・カンタベリー大聖堂 

カンタベリー新大主教の着座に、教皇の祈りとメッセージ

教皇レオ14世は、英国国教会の第106代カンタベリー大主教に着座したサラ・ムラリー大主教にメッセージをおくられた。

 教皇レオ14世は、英国国教会(イングランド国教会)の最高指導者、カンタベリー大主教に着座したしたサラ・ムラリー大主教にメッセージをおくられた。

 イギリス・ケント州、カンタベリーの大聖堂で、3月25日、第106代カンタベリー大主教として着座したサラ・ムラリー氏は、同時に英国国教会史における初の女性の大主教となった。

 レオ14世からムラリー大主教に宛てたメッセージは、26日、カンタベリー大聖堂で行われた同大主教と教皇特使、教皇庁キリスト教一致推進省長官クルト・コッホ枢機卿による共同の祈りの終りに手渡された。

 この共同の祈りは、1966年3月24日にローマで行われた、当時の教皇パウロ6世と、マイケル・ラムゼー・カンタベリー大主教との会見60年をも記念するものとなった。

 教皇はメッセージで、ムラリー大主教の着座に心からの祈りを込めて挨拶をおくられた。

 カンタベリー教区はもとより、英国国教会全体、さらには聖公会全体にわたる非常に大きな責任を負うムラリー大主教に、神が知恵の賜物をもって力をお与えくださるように、また同大主教が聖霊に導かれて地域社会に奉仕し、神の母マリアの模範から霊感をくみとることができるようにと教皇は祈られた。

 レオ14世は、ラムゼイ大主教と聖パウロ6世の60年前の歴史的会見は、両教会の信者たちを「キリスト教的愛に基づく兄弟的関係の発展の新たな段階」へと導くものになったと回顧。

 その際、両者の合意で開始された神学的対話は、アングリカン・カトリック国際委員会(ARCIC)の活動を通して、相互理解の深化に大きく貢献してきた、と指摘された。

 エキュメニカル運動の道のりには、決して障害がなかったわけではない、と教皇は述べつつ、それにも関わらず、共に歩み続けることができたのは、たとえ違いがあっても、それは「共通の洗礼によって、わたしたちがキリストにおける兄弟姉妹として互いに認め合うことを妨げることはできない」からである、と記している。

 真実と愛を通してのみ、わたしたちは共に神の恵みと憐れみと平和を知ることができ(参照 ヨハネの手紙二 1,3)、それによってこれらの貴重な贈り物を世界にもたらすことができる、と強調しつつ、教皇は真理と愛のもとに対話を続けることの確信を述べられた。

 そして、教皇は兄弟愛を込めて、重責を担うムラリー大主教の上に全能の神の祝福を祈られた。

27 3月 2026, 11:05