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教皇レオ14世、一般謁見に参加した新郎新婦たちと 2026年3月18日 バチカン・聖ペトロ広場 教皇レオ14世、一般謁見に参加した新郎新婦たちと 2026年3月18日 バチカン・聖ペトロ広場  (@Vatican Media)

使徒的勧告『愛のよろこび』から10年、レオ14世のメッセージ

前教皇フランシスコの使徒的勧告『愛のよろこび』から10年を迎え、レオ14世はメッセージをおくられた。

 カトリック教会の典礼暦は、3月19日、聖ヨセフの祭日を祝った。

 今年の聖ヨセフの祭日は、前教皇フランシスコの使徒的勧告『愛のよろこび』への署名(2016年3月19日)から、ちょうど10年目にあたった。

 教皇レオ14世はこの機会に全教会へ向けたメッセージをおくられた。

 この中でレオ14世は、使徒的勧告『愛のよろこび』を、夫婦と家庭の愛をめぐる、普遍の教会への輝ける希望のメッセージとして示された。

 そして、教皇は、同文書10周年をきっかけに、このテーマにおける教会の研究と司牧的変革を促してくださった主に感謝すると同時に、福音を常に新たな気持ちで迎え入れ、すべての人にそれを宣べ伝える喜びのもとに、この歩みを継続する勇気を主に祈り求められた。

 第2バチカン公会議が教えるように、家庭は「社会の基礎」、神からの贈り物、そして「豊かな人間形成の学校」である。結婚の秘跡を通して、キリスト者の夫婦が形作る「家庭教会」は、信仰の教育と伝承に不可欠な役割を果たしている、と教皇は述べている。

 公会議から力を得て、聖ヨハネ・パウロ2世が1981年に発表した使徒的勧告『家庭 愛といのちのきずな』と、フランシスコの『愛のよろこび』が、いずれも若者、夫婦、家庭への奉仕をめぐる教会の教義的・司牧的取り組みを刺激してきたことをレオ14世は振り返った。

 レオ14世は『愛のよろこび』が今日の教会に与える、探求し続けるべき貴重な教えとして、愛といつくしみに満ちた神の存在に対する聖書的な希望は、たとえ「家庭の危機」にあっても「愛の物語」の体験を可能にすること、「イエスの眼差し」を持ち、夫婦愛と家族愛の成長、強化、深化を絶えず刺激すること、結婚における愛は「つねにいのちを与える」ものであり、受肉の神秘が教えるように、まさに「限りある、この世的な」なあり方において「本物」であることを発見するよう呼びかけていること等を挙げている。

 また、同使徒的勧告において、教皇フランシスコが「司牧の新たな方策を進展させていく必要性」と「子どもの教育の強化の必要性」を強調すると共に、教会に対し「弱さに寄り添い、見極め、受け入れる」こと、「家庭生活からあふれ出る霊性」を促進するよう招いていることを、レオ14世は指摘された。

 若い世代に家庭の福音を伝える使命を果たすためには、人間の脆さを認識した上で、結婚の召命の美しさを喚起することを学ばねばならず、そうしてこそ「恵みへの信頼」と、キリスト者としての聖性への願望を呼び覚ますことができる、とレオ14世は説いている。

 さらに教皇は、今日の様々な形の貧困や暴力に苦しむ家庭を支援する必要をも示している。

 教皇は、困難や試練にもかかわらず「実際の具体的な無数の行為から作られる家庭の愛の霊性」を生きる家族のために主に感謝されると同時に、家庭司牧に携わる聖職者や、教会関係者、信徒団体、教会運動にもご自身の感謝を表された。

 「主は家庭に福音を宣べ伝え証しするという、教会の使命への参与の課題を委ねられている」と述べた教皇は。急速な変化を特徴とする今日、家庭への特別な司牧的配慮の必要を改めて強調された。

 家庭に影響を与え続けているこうした変化を踏まえ、教皇は2026年10月に世界中の司教協議会の会長を招集することを決定。

 使徒的勧告『愛のよろこび』の光に照らし、それぞれの地方教会で進められている取り組みを考慮しつつ、互いの傾聴のもとに、今日の家庭に福音を宣べ伝えるための歩みを、シノドス的な精神に基づいて識別することを望まれた。

20 3月 2026, 15:07