レオ14世、聖パウロ大聖堂でエキュメニカルな夕べの祈り
カトリック教会の典礼暦で「使徒聖パウロの回心」を祝った、1月25日、「第59回キリスト教一致祈祷週間」(1月18日〜25日)は最終日を迎えた。
教皇レオ14世は、同日午後、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、エキュメニカルな夕べの祈りをとり行われた。
この祈りの集いには、正教会のエキュメニカル総主教庁、アルメニア使徒教会、聖公会をはじめとするキリスト教諸教会の代表、また教皇庁キリスト教一致推進省の関係者らが参加した。
祈りが始まる前に、同大聖堂を飾る歴代教皇の肖像群に、このたび新しく加えられた教皇レオ14世の肖像画がライトアップと共に披露された。
聖パウロ大聖堂には、初代教皇聖ペトロに始まるすべての教皇たちのモザイク製の肖像画が、柱列上部のスペースや壁面沿いに並んでいる。レオ14世の肖像画は、画家ロドルフォ・パーパ作の原画を元にバチカンのモザイク工房が作り上げたもので、内陣を背にして左側の側廊の一角、先代教皇フランシスコの肖像画の隣に設置された。
教皇レオ14世は、この夕べの祈りの説教で、使徒聖パウロの回心の出来事を観想。彼の名がサウロからパウロに変わったことに象徴されるように、かつてイエスを迫害していた彼が、復活されたイエスとの出会いを経て、完全に変容され、イエスの証人、キリストの愛の熱心な宣教者、異邦人の使徒となったことを思い起こされた。
そして、教皇は、「キリストを告げ、キリストに信頼するようすべての人を招くというパウロの使命は、今日のすべてのキリスト者の使命である」と強調。キリスト教一致祈祷週間は、この偉大な使命における共通の努力を新たにするよう求めるものであり、キリスト者間の分裂は、キリストの光の輝きを妨げずとも、その光を世に反映すべき顔を曇らせてしまう、と話された。
教皇は、昨年、バルトロメオス1世総主教の招きのもとに、イズニクで行われたニケア(ニカイア)公会議1700周年の記念行事を振り返り、この行事にキリスト教諸教会から多くの代表が参加し、キリストにおける一致の証しとして、共にニケア信条を唱えた恵みを神に感謝された。
また、2023年と2024年にバチカンで2期にわたり開催された世界代表司教会議(シノドス)は、キリスト教諸教会からの代表の参加を得て、エキュメニカル的な深い熱意に満ちたものになった、と教皇は述べながら、2033年の主イエスの受難と死と復活から2000年の記念年に向かって、エキュメニカルなシノドス的実践をいっそう発展させ、自分たちは何者であり、何を行い、何を教えるのかを、互いに伝え合う努力を期待された。
教皇は今年のキリスト教一致祈祷週間のための祈りと黙想は、アルメニアの諸教会によって準備されたことに触れ、殉教に特徴づけられるアルメニアの人々の勇気あるキリスト教的証しとその歴史に深い感謝と共に思いを向けられた。
アルメニアが、301年、王ティリダテスが啓蒙者・聖グレゴリウスから洗礼を授けられたことで最初のキリスト教国となったように、福音の種が、ヨーロッパ大陸に一致と正義と聖性の実を、そして全世界の人々と国々の間に平和をもたらし続けることを教皇は祈られた。
