レオ14世、システィーナ礼拝堂聖歌隊のコンサートで挨拶
教皇レオ14世は、1月3日、バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われた、同礼拝堂聖歌隊のコンサートに出席された。
このコンサートでは、グレゴリオ聖歌や、ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナの作品、またシスティーナ礼拝堂聖歌隊の元指揮者らの作曲によるもの、ルネサンス期のスペインの作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリア、前世紀のフランスの作曲家フランシス・プーランク、そして、聖アルフォンソ・マリア・デ・リグオーリ作曲の降誕祭の伝統曲など、同聖歌隊の持つ幅広いレパートリーが披露された。
コンサート終了後の挨拶で、「歌のない降誕祭はない」と述べた教皇は、世界中のあらゆる言語や国々で、ベツレヘムでの出来事が音楽や歌を通して祝われているだけでなく、福音書そのものが、イエスがお生まれになった時に、天の天使たちが「栄光、神にあれ、地には平和」と歌ったと伝えている(参照 ルカ2,13-14)と指摘。
その最初の「クリスマスコンサート」の観客であり証人であったのは、ベツレヘムの羊飼いたちだったが、彼らは飼い葉桶の中の幼子と、マリア、ヨセフを見た後に、神をあがめ、賛美しながら帰っていった(参照 ルカ2,20)、と教皇はその情景を思い起こされた。
しかし、あの聖夜に天の音楽が響き渡った場所はもう一つある、と教皇は語り、それは静かで思索に満ちた繊細な場所、すなわち、神によって受肉した御言葉の母として選ばれたマリアの心であった、と説かれた。
教皇は、マリアから学び、主の声に静かに耳を傾け、人生の楽譜の中で主がわたしたちに託してくださった役割に忠実に従うことができるように、と参加者らを招かれた。
最後にレオ14世は、このコンサートを、世界の多くの地域で、光も、音楽も、人間の尊厳に不可欠なものも、平和もない中でクリスマスを過ごした子どもたちに捧げたいと述べられた。
そして、今晩、わたしたちが賛美の歌を捧げた主が、これらの子どもたちの沈黙の叫びを聞き届け、聖母マリアの取り次ぎのもとに、世界に正義と平和を与えてくださるように、と祈られた。
