枢機卿会議初日:教皇、傾聴の重要性を強調
枢機卿会議の初日、1月7日の午後、教皇レオ14世はシノドスホールで導入の挨拶を行われた。
「キリストは諸民族の光であり、それゆえ聖霊において参集したこの聖なる教会会議は、すべての被造物に福音を告げることによって(参照 マルコ16,15)、教会の面上に輝くキリストの光をもってすべての人を照らすことを切に望む[…]」(参照 教会憲章 1)
レオ14世は、第2バチカン公会議の『教会憲章』の序文を引用しながら、こうした公会議の展望を生きた先任の教皇たち、聖パウロ6世と聖ヨハネ・パウロ2世を思い起こされた。
また、この同じビジョンを「魅力」という一言に要約したベネディクト16世とフランシスコを振り返った。
レオ14世は、ベネディクト16世が、2007年、ブラジル・アパレシーダで開催されたラテンアメリカ・カリブ司教会議の開会ミサで、「教会は改宗を迫らない。むしろ教会は「魅力」によって発展する。それは、十字架の犠牲において極みに達した愛の力によって、キリストが『すべての人をご自分のもとへ引き寄せられた』のと同じように[…]」と説教されたことを回想。こうした考えに完全に共感する教皇フランシスコも、それを様々な場面で繰り返し述べて来られたと話された。
レオ14世は、この考えを喜びをもって再び取り上げ、分かち合いたいと望まれた。そして、ベネディクト16世がこの「魅力」の働きを司る「力」として示した「カリス」(恵み)と「アガペー」(愛)に注意を向けるよう促され、実際、人を引き寄せるのは教会ではなく、キリストである、と説かれた。
一致は惹きつけ、分裂は追い散らす、と述べた教皇は、真に宣教的な教会、キリストの愛の惹きつける力を証しできる教会になるためには、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」というキリストの掟を何よりも実践しなくてはならない、と述べると同時に、「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」というキリストの教えを示された。
教皇はこれらのキリストの言葉から、ご自身と枢機卿たちにとっての最初の枢機卿会議と、神の恵みによって果たすように召されている協働的な歩みを始めたい、と話された。
教皇は、様々な出身、文化、伝統、経験を持つ多様性に満ちた枢機卿会というグループにおいて、教会への奉仕のために共に働けるよう、まず互いに知り合い、対話する必要を説き、交わりのうちに成長しながら、共にあることの模範を示すことができるようにと希望された。
この後、教皇は枢機卿らに、共同で考察するための4つのテーマ、「使徒的勧告『福音の喜び』に照らした、今日の世界における教会の宣教」、「使徒憲章『プレディカーテ・エヴァンジェリウム』に沿った、特に地方教会に対する教皇庁の仕事」、「協力の手段と方法としてのシノドスとシノドス性」、「キリスト教生活の源泉にして頂点である典礼」を示され、今回、時間的な制約と深い考察のために、この中から特に2つを考察の対象としたい、と説明。
そして、選ばれた2テーマを、「今後の1、2年の歩みを見据える中で、どのような関心事項と優先課題が、教皇と教皇庁の活動を方向づけるべきか」という問いと指針のもとに議論したい、と述べられた。
「わたしがここにいるのは傾聴のためです」と述べた教皇は、聖霊の導きを求め、共に歩みながら、互いに耳を傾け合うあり方は、将来においても、ご自分に託された教皇職の助けとなるだろう、と話された。
