教皇「反ユダヤ主義的な暴力はもうたくさん」シドニー銃撃事件に
教皇レオ14世は、バチカンのクリスマスツリーとプレゼピオの寄贈者らとの集いを持たれた。
教皇レオ14世は、12月15日、バチカンの2025年度のクリスマスツリーとプレゼピオの寄贈者らとお会いになった。
バチカンの聖ペトロ広場にそびえる今年のツリーは、イタリア北部、ボルツァーノ-ブレッサノーネ教区から、一方、同じく広場のオベリスクの隣に設置されたプレゼピオ(イエスの降誕の場面を再現した馬小屋の模型)は、イタリア南部、ノチェーラ・インフェリオーレ-サルノ教区から贈られた。
また、教皇との出会いが行われたパウロ6世ホールを飾るプレゼピオは、コスタリカからもたらされた。
15日午前、パウロ6世ホールには、同日夕方から行われるツリーとプレゼピオの点灯式のためにバチカンを訪れた、イタリアの両教区の関係者や地元自治体の代表者、またコスタリカの使節が参加した。
この席で教皇は、「プレゼピオとクリスマスツリーは、信仰と希望の象徴です」と話され、「わたしたちの家、教会、広場でこれらを見つめ観想しながら、主がわたしたちに平和と兄弟愛の恵みを新たにしてくださることを祈りましょう」と招かれた。
こうした中、教皇は、世界各地で現在進行中の紛争や、前日14日、オーストラリア・シドニー近郊のビーチで起きた銃撃事件に言及。
「戦争と暴力によって苦しむ人々のために祈りましょう。特に今日、シドニーで昨日ユダヤ人のコミュニティーに対して行われたテロ事件の犠牲者たちを主に委ねたいと思います」と教皇は述べると共に、「このような反ユダヤ主義的な暴力行為はもうたくさんです。わたしたちは心から憎しみを排除すべきです」と呼びかけられた。
15 12月 2025, 18:28
