教皇:人々に希望を与え、より良い未来の構築を
教皇レオ14世は、12月29日、イタリア国内の自治体「コムーネ」が加盟する団体、イタリア全国コムーニ協会(Associazione Nazionale dei Comuni Italiani、略称ANCI)の関係者とお会いになった。
同協会は、国や地方の行政において、基礎自治体であるコムーネの立場を代表・保護する目的で、1901年に結成された。
教皇は関係者への挨拶で、降誕節と同時に、聖年終幕に向かう時期に行なわれたこの出会いが、人々の奉仕と責任を照らすことを願われた。
か弱い幼子となられた神の御子の柔和さと、横暴なヘロデ王を対比させた教皇は、特にヘロデが命じた無実の子どもたちの殺害は、社会にとっての未来の喪失だけでなく、人間の尊厳を無視した、愛の美しさを知らない非人間的な力の表れである、と話された。
これに対して、主の誕生は、あらゆる権力の最も真の姿、すなわちそれが何よりも責任と奉仕であることを明らかにし、権威者らがこれらの特徴を表現するためには、謙虚さ、誠実さ、分かち合いの徳を体現することが必要であることを示している、と述べられた。
公的な取り組みを通し、こうした徳を社会で実践するためには、特に弱い立場にある人々や家庭の必要に注意を払いながら、すべての人の幸福のために、傾聴する姿勢がことのほか大切である、と教皇は語られた。
教皇は、地方行政にとって無関心ではいられない現実として、人口減少の危機、家庭やや若者たちが抱える困難、高齢者の孤独と貧しい人々の沈黙の叫び、環境汚染や社会的対立などを挙げた。
また、教皇は、この他に対処すべき社会問題として、疎外や、暴力、特にここ数年イタリアで増加傾向にあり、多くの家族を破滅に追い込んでいるギャンブル依存症の問題に注目。
さらに、多くの人々が苦しんでいる他の形の孤独、たとえば精神障害、うつ病、文化的・精神的貧困、社会的孤立などにも言及しながら、このような多くの状況はいかに希望を必要としていることか、と語られた。
教皇は、勇気をもって、人々に希望を与え、総合的な人間発展の理念のもとにより良い未来を共に構築して欲しいと、イタリアのコムーネを代表する人々に励ましと祝福をおくられた。
