ウクライナに教皇寄贈の救急車4台が到着

教皇フランシスコから寄贈された4台の救急車が、教皇庁支援援助省長官クライェフスキ枢機卿とウクライナの教会関係者の手を経て、ウクライナに到着した。

 教皇フランシスコは、このたび4台の救急車をウクライナに寄贈された。

 教皇庁支援援助省の声明によれば、復活祭を前に、教皇は最も苦しみに満ちた場所の一つ、戦下のウクライナで生活をおくる人々に、ご自身の寄り添いを示すことを望まれた。

 こうして、教皇は4台の救急車をウクライナに寄贈することを通し、これらがキリストへの信仰に基づく、聖年の希望のしるしとなることを願われた。

 教皇庁支援援助省長官コンラート・クライェフスキ枢機卿は、ラテン典礼・ハルキウ=ザポリージャ教区のヤン・ソビロ補佐司教をはじめ、同教区の司祭とカリタス職員各1名からなる他の「運転手」と協力し、4台の救急車を直接ウクライナへ届けた。

 教皇の寄贈による救急車は、4日間の旅を経て、4月7日、目的地に到着。救急車4台のうち3台がザポリージャに、残り1台がハルキウに届けられた。

 ザポリージャでは、教皇庁支援援助省が寄付金で購入した食料援助品が市民に配布され、早朝5時から多くの人々が列を作った。

 また、ザポリージャで市民のためにパンを焼き、配布している、貧しき人々のしもべ聖フランシスコ第三会の会員らに、教皇からの援助金が渡された。同会で使用しているオーブンが老朽化しているため、新しい設備でパン作りを継続できるように、とクライェフスキ枢機卿は説明した。

 クライェフスキ枢機卿は、紛争のために試練を生きる人々に寄り添い、彼らと共に祈り、教皇の親愛を伝えるために、同国での滞在を予定している。

08 4月 2025, 17:34