4月の教皇の祈りの意向:新しいテクノロジーの使用のために
カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。
2025年4月は、「新しいテクノロジーの使用」のために、次のように祈る。
「新しいテクノロジーが、人間関係の代わりになるのではなく、人としての尊厳を尊重し、また、時代の危機に立ち向かう助けとなりますように」。
毎月の祈りの意向と共に発表されるビデオは、「教皇による祈りの世界ネットワーク」によって配布されている。今月のメッセージは、先月のメッセージと同様、教皇フランシスコの今年2月の入院以前に録音されたものである。
教皇は、このビデオの中で次のように話されている。
**********
わたしたちが画面ばかりを見ないで、もっとお互いの目を見るならばどんなによいでしょうか。
人といる時間よりも、携帯電話と一緒の時間の方が長いとしたら、それは何かが間違っています。その画面は、その背後にいる、息をし、笑い、泣いている生身の人間の存在を忘れさせてしまいます。
確かに、テクノロジーは神からわたしたちに与えられた知性の結晶です。しかし、それは上手に用いなければなりません。一部の人たちのみがその恩恵にあずかり、他の人たちが締め出されるようであってはいけません。
では、どうすればよいのでしょうか。分断させるためではなく、一致させるために技術を用いることです。貧しい人々を助けるために、病者や障害者の生活を改善するためにそれを用いるのです。わたしたちが共に暮らす家を大切にするために、互いが兄弟姉妹として出会うためにテクノロジーを使うことです。
なぜなら、わたしたちが互いの目を見つめる時、本当に大切なこと、わたしたちが兄弟姉妹であること、同じ御父の子であることがわかるからです。
祈りましょう。新しいテクノロジーが、人間関係の代わりになるのではなく、人としての尊厳を尊重し、また、時代の危機に立ち向かう助けとなりますように。
