教皇、教会アカデミーの養成プロセスを改革
教皇フランシスコは、教令「ミニステーロ・ペトリーノ」をもって、聖座の外交官養成機関である、教皇庁立教会アカデミーの養成プロセスの改革を行なった。
教皇フランシスコは、このたびキログラフォ(教皇庁内に向けた教令)「ミニステーロ・ペトリーノ」をもって、教皇庁立教会アカデミーにおける養成プロセスの改革を行なった。
教皇庁立教会アカデミーは、教皇庁の外交官養成のために、1701年に創始され、300年以上の歴史を持っている。
今回発布された教令を通し、教皇は同アカデミーを外交学における最高学府と位置づけ、再構築することを望まれた。
これにより、同アカデミーは、より広く刷新された視野のもとに、教会系の教育機関として、国際基準に準じた学究システムを備えることになる。
そして、外交官養成に必要な総合的プログラムとして、法、歴史、政治、経済、語学などの専門知識を提供し、世界中の教区を出身とする若い司祭たちに、教皇庁の外交的ミッションを託すにふさわしい堅固な養成を行う。
ここでは、理論的な知識の習得だけでなく、国際関係の深い理解、目標や困難を見極め対応する力を身につけることが求められる。
教皇はこの改革を通し、歴史ある同アカデミーが、この困難な時代にあって、「聖座の外交官養成機関」として、教皇から任務を委ねられる司祭たちの召命をより良い形で助けるために機能することを願われている。
15 4月 2025, 21:05
